勝負砂古墳第5次調査 概要報告
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U 調査の成果
前方部Cトレンチ
本調査区では昨年度調査の前方部Aトレンチと前方部Bトレンチで見られた層のつながり、および墳形の確認を目的として、墳丘主軸沿いに幅1m、18ラインから西へ3mで設定した。
調査の結果、西側では昨年のBトレンチで確認した造成土が一部墳丘側にのび、その上に後世の盛土が施されていることが確認された。また、墳丘側では地山直上で遺物をを含まない赤色土層を検出している。この層に関しては古墳築造に伴う盛土である可能性もある。この層よりも上層からは中世以降の土器が出土している。本調査区では、現在前方部と考えている部分が前方部であるという確証を得ることができず、前方部の有無は今後の調査課題である。
遺物、埴輪片、須恵器片、土器片、陶磁器片、瓦片などが出土している。しかしその多くが後世の客土や流土から出土したものであり、古墳時代の遺物に関しても、本古墳に伴うものかは確定できない。 (山梨)
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